日々の経理業務で税務調査を意識した経理を行うことはもちろんですが、税務調査前の経営者・経理担当者・税理士のミーティングでも再度、確認して直前対策しましょう。
まず、税務調査で必ず行われることとして、現金実査があります。税務調査官は、現金実査で見られるのは、次のようなことです。
経営者の現金管理能力 経営者がルーズなのか、きちっとしているのかを現金の管理状況で見られます。
特に飲食店等では、現金実査の結果によって心証がかなり変わります。 無予告で税務調査に来ても、この現金実査がきっちり合っていると、「この会社はちゃんと管理しているから大丈夫だ」という前提ですすんでいくことが多いです。
管理者の確認 申告時に添付する事業概況書には現金を管理する担当者が書いてあります。ここに記載された担当者と実態の管理者があっているかどうかの整合性を確認されます。
簿外預金の可能性 税務調査で金庫を開けたときに、経営者個人の通帳が混在していることがあります。これらの個人通帳の中に売上の一部が入金されていたりすると、簿外預金の可能性があると判断されます。
計上漏れの可能性 現金の流れは必ず確認されます。現金売上の管理(お客様から受け取った現金をどう管理しているか)計上時期(いつどう帳簿をつけているか)閉店後の現金の管理(お店を閉めた後、現金は社長がもって変えるのか、担当者が持って変えるのか、又は貸し金庫に預けるのか)銀行に入金するのは誰か、そして、直近の管理表と現金がきっちりあっているかです。